かたん日記

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単行本・最果タヒ「死んでしまう系のぼくらに」

ハローハロー世界。

 

リアル多忙でPCが開けなかったのが悔しいよ世界!ひっさびさ!!

 

さあ投稿しますよ。しちゃいますよ。ボクの読書記録!

今回ボクが読んだのはこちら!!

 

単行本・最果タヒ「死んでしまう系のぼくらに」

死んでしまう系のぼくらに

死んでしまう系のぼくらに

  • 作者:最果 タヒ
  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 2014年に発売された詩集、です!

 

死んでしまう系!の!ぼくら!!に!宛てた想い!!!!

つよいタイトル&テーマですね!

 

最近のボクのブームとなりつつある最果タヒさんの詩集ですが、今回のボクの個人的な評価は、星4つ★★★★です!

理由?

星5つつけたいけどやっぱり解釈が合ってるか分からんからだよ!!ははは!!

 

ここに書かれた詩の内容に素直に感じた感想は??

 

グロテスク or Raw

 

この本は実に生々しい。

孤独で、意味わからん、寂しくて、不器用で。

そんなトゲトゲした生々しい感情を、惜しげもなく書いてくれているなあと、ボクは思ったので、グロテスクで、raw。

 

なんでしょうねえ。こう、人から隠したくなってしまうような、そんな気持ち。

否定されるだろう、残酷な嗜虐的な気持ち。

変だって、おかしいって、言われるのを知っている孤独者たちの心の叫びみたいなもの。

その代弁、という感触でした。

 

そう、まさに、死んでしまう系のボクらが、想っている、隠している、感情をありのままに綴り、暴露しているような。

それでいて、一人じゃないよ、独りでもないよ、と言われているような。

そんな、仲間を見るような、ジクジクする詩なのです。

 

でも、そんな感情、そんなダークな気持ちを持っているってことを、うまく説明なんかできない。ボクはそう思う。

 

説明するにはあまりに、理解されない感情なのかもしれない。

 

でも、この詩はそもそもの根本をぶっ壊しにかかっている気がします。

それは……。

 

言葉は、伝わらなくていい。

伝える手段じゃなくていい。

音楽とか、絵みたいに、何となくのニュアンスとかでいい。

意味不明で、意味なんかなくていい。

説明のためだけに、言葉を使わなくていい。

ありのままを吐けばいい。

 

そう、この詩は世間に叫んでいるような気が凄いする。

 

別に説明なんてしなくていいんだよ!

伝えるためだけに、言葉があるわけじゃないんだ。

自分に正直であることとか。否定されることを恐れなくていいんだ!!!

キミはキミでとても自由で、かわいいよ

 

っていう、そんな詩。

あれ、ボク今同じこと2回書いたね???(真顔の困惑)

 

いやあでも、最果タヒさんの本は毎度アーティスティックですねえ、実に。

好みですよ。好み。すっごく。

深読みして、浅読みして、回りまわって自分の思考の海にぷかぷか浮かんで、気づいたらぼーっとしてる。

そんな本。

 

世間に言葉の、人生の、自由を叫ぶ!!!

 

いい本でした!!どんどん読みたくなるね!!

 

ぜひ、死んでしまう系の人たちに読んでほしいです。

 

 

 

ではまた、レビューするそのときまで。

 

 

あばよ!!!!