単行本・最果タヒ「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
ハローハロー世界。
今日は暑すぎて、アイスよりも先に肉体が蕩けてしまいそうでしたよくっそー。
だがしかしそんなものは屈辱的ですらない。
さてさて、今日も今日とて本を読む。
ポエムを、詩をサラッと読んでみせましょか。
本日読んだ作品はこちら!!
単行本・最果タヒ「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
2016年に発売された詩集ですね!
この詩集、最果タヒさんの作品としてきちんと詩を読んだ初作品なのですが、なんていうんでしょうかね。
類似品として例えるなら、今敏監督作品のアニメ映画、「パプリカ」のような、意味が分からないのに、鮮やかで、ピュアで、ぼーっとしているときの頭の中を、言葉を使って絵に描いたような。
どこか鬱屈としたマイナスの言葉で、破壊的にかわいいを解いている。
死という言葉が多数登場する、中二病みたいなのにどこまでも爽やかでアンニュイな詩集だなと個人的に評します。
知っている言葉しか出てこない。
羅列された順番が、繋がりが見えるようで見えなかったりして中毒を起こす。
明確な意味は分からない。
でも詩に明確な意味なんて要るのか?という感じですし。
セーラー服の少女がガスマスクしてトイレに閉じこもるような。
体の中にたくさん宝物を詰め込まれたボロボロのテディベアみたいな。
そんな、意味不明そのものにアイデンティティを与えているように、綺麗に綴られるつぶやき。
ポップじゃないけどポップで。
暗いようでありのままで。
破壊的でも優しくて。
心にすっと入っていくような、幼い頃の忘れちゃった感情の思い出みたいなものを、受け取ることができる詩集。
レビューしてるボクの言葉がどんどん意味不明になりますが、この本は、まるで絵本みたいだな!って!思います!
ボクは本来絵描きだけど、最果タヒさんの詩集を読み込んだうえで、絵を描きたいと思わせるほどの浸透力がある。
ぼーっと、読んでみるといいなあ、きっと。
意味とかそんな表面上のことは置いといて、色んな情景を思い浮かべながら諾々と読んでみるといい。
ちょっと疲れちゃって、ずる休みした日の午後とか。
一人で、静かに読みたい。
そんな詩集だと思います!
ボク個人の感想として、とても気に入ったので星4つ★★★★!
一つ減らした理由はボクの理解が追い付いているのか不安だから!!ははは!!
いやでも、こんなにわかりやすい言葉で綴られているのに、何言ってんだこいつ、レベルで意味の分からん言い方するんですよ。
でもそれがいいんですよ。
いい感じにはぐらかされて、いい感じに想像力を掻き立てられる。
いい感じに実体験に結び付けられるし、いい感じに都合よく解釈できる。
だからこれは絵本。
言葉の絵本だ。
心がすっと凪いで、自分と向き合うような静かな独白気分になれましたので、大変おススメです!
詩集のデザインも素晴らしくてこのまま額装してしまいたい衝動に駆られるよ!!
んじゃまたボクがレビューするその時まで。
あばよ!